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Plus value 社長&NPO法人サイクリストビュー 理事長 森脇博史の業務録

寒ブナを買った。

hakthakt2009-11-17

今日はマジで寒かったな〜。偶然、近所の魚屋さんで寒ブナを見つけたので買ったんです。


寒ブナって、何?って方は多いのかな。それはですね、宍道湖畔の地域ならこどもの頃から冬の貴重なタンパク源として食べられている(今の若い人はあまり食べない)、マブナの事です。ちなみに冬以外は食べません。夏場は身が臭いのです。


今日は、午前中は打ち合わせあれこれ。午後は雲南市にてとある打ち合わせに飛び入り参加。今日の雲南市はマジで寒かった〜。後で知ったのだけど、今日の気温は最高で8度らしく、1月上旬の気候だったとか・・・。そりゃ寒いわけだ(笑)。


ま、そんなで夕方になって、松江市内を回って本日終了・・・となる帰り際、自宅近所の乃木駅のすぐ近くにある魚屋さんに「寒ブナ」という張り紙を発見!!これは旬の食材だし、宍道湖畔の斐川で育った僕は、無性に食べたい衝動に駆られたのです。しかしながら、関東人の嫁さんにはイマイチ理解ができない産物でもありまして、こどもたちも食べた事がないものだった。でもどうしても食べたくなったので、魚屋さんに飛び込んで、買うことにしたんです。


お店に入ると、店構えの古さ(失礼)から想像する店主さんではなくて、多分40代ぐらいのお若い方がお店をしていた。お母さんらしき7〜80代の方が、レジなどの担当かな。でも、フナの事やいろんな話をしながら、丁寧にタライで泳いでいるフナを吟味していただき、35センチ程度のフナを捌いてもらうことに決定。斐川のフナ・コイ専門店ではこんな大きなフナを見たことがないというと、35センチでも松江では中ぐらいなんだそうです。60センチぐらいのものも頻繁に揚がっているようで、それには正直びっくりした。下の画像はまな板にあがった35センチのマブナです。浜佐蛇沖で捕れたものです。



35センチのフナでアラも貰って1100円。人数だとちょうど4〜5人前ぐらいでしょうか?店主さんとはいろんな寒ブナ話で盛り上がったけど、僕の子供の頃、斐川の実家では、寒ブナの刺身にはショウガが定番ですよ。というと「松江はワサビですね」と言われた。また市内のスーパーで売っている寒ブナの刺身は岡山産らしく、決して地物宍道湖産ではないのでまずいですとの事。自分もスーパーで寒ブナを買おうとは思わないので、実話を聞いて納得でした。ちなみに捌いている途中の様子が右上の画像です。


お店は、僕が居た15分ぐらいも常連さんが次々にやってくる。皆、この気さくな店主に惹かれてくる感じです。こんな昔気質の魚屋さんが近所にあったとは正直驚きでした。もっと早く知っておけば良かったな・・。これから沢山お世話になりそうな素敵なお店だったので、良い店に出会って良かったです。


で、持って帰ってテーブルで開いたのが下の写真です。容器の中と皿に盛ってあるのがそのすべてでして、皿盛りの左が刺身のまま、右が卵をさっと茹でたもの(下の容器の右側にある)をまぶしたものです。一般的には右側の卵をまぶしたものが寒ブナの刺身として珍重されますね。でも自分は卵はアラと一緒にアラ汁にした方が好きなんですけどね〜。あと当然ショウガ醤油で食べました。自分的には寒ブナの刺身はショウガに決まっているんです。




そんなで久しぶりに故郷の珍味に家族で舌鼓を打って満足です。嫁さんも公大も美味しく食べましたが、斗也はイマイチだったよう・・。ま、多分急に寒くなったので、欲しくなったのでしょう。寒ブナは寒い時期だからこそ旨いのですから、そんな1日でした。