Plus value notebooks

Plus value 社長&NPO法人サイクリストビュー 理事長 森脇博史の業務録

石見グランフォンド等に関しての考え。

やはりこの時期は、自転車関係が慌ただしいですね。特に雑誌各社の対応とかです。


土曜日になってました。なんか激しく疲れていたのか、今朝は8時過ぎ起きた。起きてからバタバタしてこどもたちをスイミングスクールに送ってから、帰って自転車関係の諸々。1時間後にこどもたちを迎えに行って、帰ってきてからイングリッシュガーデンに出向き、カフェの事とその他の事を確認してから、嫁島のガストにて外食する。


その後は市内を巡り、田和山の今井書店に行ったら偶然保育園時代のともだち「かずちゃん」ご一家とバッタリ。その後、両家のこどもたちが仲良く遊び始めて、結果1時間半も店内にいた(笑)。僕は自転車雑誌を中心に、サッカー、サーフィン、経済、デザインといろんな雑誌をじっくり読めたのでラッキーでした。


その後晩ご飯の買い物をしてから帰り、そこから5時ぐらいまでは延々と自転車関係の雑務に追われた。この時期は来月発売の自転車雑誌への大会情報掲載の依頼が多いんです。すでに、サイスポさん、ファンライドさん、バイシクルクラブさんのイベントカレンダー掲載は終わっていたけど、今日はサイスポさんの来月の特集組(ロングライドイベント関連)への情報提供とか、先日の電話であった自転車カレンダーみたいなものへの情報提供などもあってその原稿制作に追われたりした。その後は、家族でゆっくり過ごせたかな。そんな1日でした。


閑話休題


ここで、石見グランフォンドに関して、本日掲示板に掲載した文章を多少リライトして掲載しようと思います。この内容は、参加者の方から、ワンウェイのコース設定(つまり大田から浜田に行きっぱなしって事)に対する不便さの改善リクエストがあったので、その答えとして書いたものですが、なぜ石見グランフォンドはこんな不便なコース設定になったのかを述べております。


====ここから(多少リライトしてます)======


さて、今回のコース設定に関しては、多方面からいろいろなご意見を貰っております。実際、ワンウェイのコース設定は、参加される皆様にとって不便な事は十分承知しております。


そもそも、石見ライドを立ち上げる時にその問題は存在しており、石見地域を最大限活用できるスタイルとして、2日間にわたる、日本初の地点往還型の大会を選択しているのです。そのスタイルで試走会も含めて4年開催しましたが、スタッフの問題、昨年度のような大量リタイヤの問題、それに伴う経費負担増などで、2日間開催は今回見送る事にしました。


そして1日の大会にしたのですが、大会そのものを立ち上げたときの我々の思いである、この石見地域の素晴らしさを生かせるコースレイアウトの事。そして数年間様々な形でご支援いただいた市町担当者の熱意、両スタート・ゴール会場である、大田波根旅館組合さんやアクアスの経営課長の本当に心温まるご理解とご支援を無碍(むげ)にすることは、我々にはとてもできませんでした。


確かにコースは周回が理想です。その方が経費負担も軽くなりますし、スタッフの配置も容易になります。その意味では、参加者の皆様のアクセスの良さや、周辺地域の宿泊地の多さなどからアクアススタートゴールが理想です。でも、次回も、そしてこれからもその選択はしないと思います。


大会1回目の死亡事故も含めて、心身ともに大変な時期を心の底から応援して、励ましていただいた波根旅館組合の皆様、該当市町のご担当者の皆様、島根県の当時の地域振興部の皆様、沖田様ご家族の皆様、島根県警本部の皆様、ファンライドの金城元編集長その他多くの皆様の思いを我々は決して忘れてはいけないのです。


この石見の大会は、そんな多くのすばらしい方々のご支援によって初めて成立しております。ご理解ください。そして、そんな不便な大会でも文句を言いつついつもご参加いただる方に、心から毎年感謝する次第です。また、そんな意味では、それが不便な方の為に、利便性や大会の楽しさを体現できる大会として、これまた手弁当な大会ではありますが「出雲路センチュリーライド」をご用意しております。


この石見グランフォンドは、こんな不便きわまりない大会ですので、今後も大会規模を大きくするつもりはありません。その代わりとして、西日本では屈指の本格的なグランフォンドとして位置づけたいと思っています。なにとぞご理解をよろしくお願いします。


=====ここまで。


確かに、参加者の皆様の利便性を追求すれば、周回のコースがいいに決まっているんです。でも、僕は01大会の死亡事故の日を忘れるわけにはいかないのです。あの時の悔しさもそうですが、自分の両親、家族にも大変な心配をかけましたし、全国のメディアで大々的に紹介されて、起業したばかりの本業にも影響がでるのでは?と多くの方々に心配いただきました。普通の精神力では、おかしくなってしまうほどの辛さがあったのです。


そんな自分を支えてくれたのが、大会を支援してくれた多くの関係者でしたし、警察の方もそうなんです。なので、この大会を安全に運営することも重要だし、NPO法人サイクリストビュー(Plus value)の今があるのも、その時の支えがあってのことだということを毎年感謝しながら大会を続けているのです。


その方々に対して、僕はまだまだ地域の財産となる大会になったと胸を張ってお返しできていない。参加者を多く集めて規模感だけが有名になるのではなく、本当の意味で素晴らしい石見路を体現し噛みしめていただきたいのです。全国のサイクリストの皆様の為に、規模は小さくて、不便だらけの大会であっても、産業が少なく、貧窮する自治体に予算を媚びず、逆に民間の力でムーブメントを生み出して、地域活性の希望の一助となりたいのです。そんな思いをこの大会、その他の大会に込めています。全くコマーシャリズムからかけ離れた部分が我々の実施する大会にはあることをご理解いただきしたいし、そうであれば、予算の切れ目が大会の終わり的な事業とならず、持続可能な事業となるのだと感じています。


また、我々の大会は、すべてそれぞれ大会の地元サイクリストがサイクリストの目線でコースメイクしています。代表の僕は、我々NPO法人サイクリストビューとは、その方々の地元愛を全国のサイクリストに紹介し楽しんでいただく為の媒体でしかないと思っているんです。それこそが本当の地域振興だし、地域の本物を紹介できる大会だと思っているんです。




なんか、長文になりましたが、自分の気持ち、NPO法人サイクリストビューの理念でした。これからもできることから持続可能な改善をしていきます。よろしくお願いします。