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Plus value 社長&NPO法人サイクリストビュー 理事長 森脇博史の業務録

ちょっと無念なことがあった。

相変わらず寒い1日でした。天気以外でも寒い気分になることも・・・。


えーっと・・今日は、土曜日ですが、今日もほぼ終日仕事でした。でも会社内での作業なので、それなりなんですね。こどもたちを保育園の半日保育に送った後、社内にこもりあれやこれや・・・。企画書のリライトだったりしますが、なかなか旨い編集方法が沸かず苦心する・・・。それでも10時過ぎぐらいからなんとなくペースが出てきたような感じになって昼になった。昼は嫁さんと二人で外食してからこどもたちを迎えに行く。


その後、再び社内にこもり、黙々と作業を継続・・・。するとある親しいヒトから、落ち込んだ感じの電話・・・。話を聞いて、僕もびっくり!思わず大声で叫んでしまった・・・。そのヒトも僕も、従兄弟も知っているある方が死んだとの連絡。しかも自殺・・・。正直へこみました・・・。


直接的に僕に何かあったことはなく、関わりはその3人の中でも一番薄くて、知っている程度のヒトだったし、僕の業界とは関係ない業界だったのではあったけど、その方の立ち振る舞いとか、営業の凄さとか、顧客の保有数などもそれとなく聞いていたので、なんか信じられない感じなんです。おまけにその方は支店長だったけどしょせんサラリーマンなので、苦しかったら辞めれば済んだのではないか?と勘ぐったりする感じです。


僕は経営者です。なので、最悪のシナリオは毎晩考えます。当然夢にも出てきます。ですから、サラリーマンの方よりは熟睡する時間が少ないかもしれません。よく経営者は給料が良くていいねなんて気軽に言う方がいます。また、自分みたいな生き様が「かっこいいですね!」なんて調子よく言うヒトもいます。でもね、正直、今の情勢でそんなのんきな経営者なんていないと思います。断言できますね。普通のサラリーマンが、「給料少なくていやだ」とかって愚痴る数倍の重圧に経営者は耐えているわけです。そんなことも判らず、気軽にそんな事を口にするヒトは、自分でリスクが負えるでしょうか?なおかつ継続して利益を追い求めることができるのでしょうか?マジでそう思いますね。


その方の、直接的な原因は何なのか分かりませんが、噂では支店がなくなるらしいとは聞いてました。なので、余計に悔しい部分も多分にあるのです。それと同時に考えたのは、「中間管理職の方がもっと辛い」ということです。所詮経営者は厳しければ従業員をリストラでしのげる部分もあります。でも、それは経営者としてはしたくない、でも売上げは欲しいとなると、間に挟まっている管理職に全てのしわ寄せはいく訳です。それもどうかな・・・。じゃぁ一体誰が一番幸せなのか・・・と思うと、結局は給料どうこうでなくて、全てが平等に同じ重さを有しているということになるのかもしれません。


自分が起業して思ったのは、「自分は会社の奴隷になるのではなく、会社を自分の奴隷にする」ということです。しょせん全ての人間に平等なのは1日が24時間であることと、天気ぐらいだと。どんな大金持ちでも、そのヒトにも雨は降るんです。雪も降るんですね。自分が死ぬときに、「自分の人生は良かった!楽しかった!」と考えて死にたい。でも自分にとってそれは大金持ちになることではなかったのです。自分の好きな事を好きな場所で、親愛なる家族や楽しい仲間と、楽しく過ごせた。そして家族がそれを理解し、共感してくれる事なんです。それが起業の理由の全てなんですね。それを突き詰めると、普通の会社では勤まりません。なので会社が奴隷になってしまうわけです。


企業体のネームバリューなんていうのは、しょせん学歴みたいなもの。学歴が良ければ皆幸せかといえばそうじゃないんです。大事なのは「自分がどう生きたのか」じゃないのかとね。


そんな事を久しぶりに考えた1日になってしまいました。その方には改めてお悔やみ申し上げます。さぞや無念だったのだろうと思うと泣けてきますね。そんな1日でした。
中島みゆき地上の星




その方へのレクイエムとなれば幸いです。その業界では、地上の星とも言える方でした。安らかにお眠り下さいと祈念します。