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Plus value 社長&NPO法人サイクリストビュー 理事長 森脇博史の業務録

京都、能楽の旅(日帰)。

hakthakt2007-09-09

朝6時に某所に集合して、貸切バスにて京都を目指す。このバスは松江で能楽の教室を主催され、鑑賞もされる団体様と、某所事務局長Nさんと総勢20名ぐらいで乗り込んでます。京都観世会館にて行われた井上裕久「松花の会」の鑑賞に行ってきました。この団体の皆さんの熱意で、来年、薪能を松江某所にて上演したいそうで、その実現の可能性を探るべく、実際の上演を鑑賞してみようということなんです。


能はシテが中心となって行うため、通常能全体の流儀はシテ方の流儀によって示されるようです。シテ方には観世(かんぜ)、宝生(ほうしょう)、金春(こんぱる)、金剛(こんごう)、及び喜多(きた)があるようです。喜多流金剛流より出、金春流の影響を受けつつ江戸期に生れた新興の一派であって、明治期にいたってほかの四流と同格とされた。この為、喜多座とは呼ばず喜多流といったので、四座一流と言うんだとか。このうち、観世、宝生は大和猿楽より出て京都で成功し、そのやわらかで華やかな芸風を持味として上掛り(かみがかり)と呼び、大和にあって古風を守った金春、金剛は朴訥で剛毅な持ち味を下掛り(しもがかり)と呼ぶ。喜多は下掛りに含むなんだそうだ・・・。


今回の能は、奥様が松江のご出身で、松江にゆかりがあり、上記の団体の皆様に定期的にご指導されている。観世流、井上家の井上裕久先生の公演でした。


一団を乗せたバスは、思った以上に速く、京都の、京都観世会館付近に到着。食事までに時間があったので、Nさんと2人で、京都・人力車えびす屋東山の人力車で30分ばかり京都の穴場スポット巡りをする。引き手はなんと女性・・・。乗るのは男性2人・・・、端から見ると人権問題かもねみたいな感じで、京都の穴場スポットを見物。野村證券の社長の別荘とかは、ものすごい立派な和風建築で、なんと囲っている塀の先が見えない・・・。一体何坪あるんだろうか・・しかも平安神宮の庭と同じ庭師が庭を造園しているそうで、ほぇ〜ってなもんです。(当然庭は見えない・・)まさしくバリバリバリューですな。これが個人所有かよ!って感じです。


引き手の子は、サイクリストで、しかもキャノンデールを乗っている事が判明!すかさずバッグにあった出雲路ワンデイランのチラシを渡す。結構喜んでました。いつか来てくれるといいな・・。この「人力車えびす屋」ですが全国では、京都以外にも、奈良、北海道、鎌倉、小樽、湯布院、門司に支店があります。なんで松江にないの?って感じです。採算が合わないかなぁどうだろう・・。


そんなこんなで食事の時間になって、食事を取り、いざ京都観世会館へ。画像は入口の看板と、上演前の舞台です。自身初めての能楽鑑賞で、どんななんだろうと思ってましたが、同行された元島大の先生に「初めてはきっと理解できないから、絶対眠くなるよ!」と言われました。さて演目は
(能) 景清  井上裕久
(狂言) 蟹山伏    茂山正邦
(能) 小鍛冶  井上裕之真
といった構成でした。井上裕之真さんは、井上裕久先生の息子さんで16歳の元服で初舞台らしいです。


最初の演目「景清」が始まりました。予想通り最初はちょっと歌が理解できず、スローなペースが心地よい眠りを誘う・・。でもしっかり見ました!その後の狂言は、初めても判りやすく、最後の「小鍛冶」はダイナミックな動きに圧倒されてました。1時半から5時までの演目でしたが、あっという間に終わった感じでしたね。いやぁ〜イイもん見たなって感じです。


その後、一路松江をめざし、10時過ぎに出発場所に到着、解散となりました。皆さんお疲れさまでした。この皆さんの熱意で、来年は是非、某所で薪能が上演できるといいと思います。しかし、日帰りの京都は疲れる、マジで!
ステファニー=君がいる限り



熱意ある皆さんとNさんがいる限り、夢は実現するでしょうね!